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<院長のブログ>

<ゴールド狂騒曲>

年明けから金相場が急騰し、1g 30,000円とか。少し、常軌を逸しています。

歯科治療には金合金は欠かせないものですが、このままだと恐らく、詰め物やかぶせ物には今後、ゴールド系のものは使えなくなりそうですね。金の持つ柔らかさ、酸やアルカリにも影響されにくい性質は、はるか古代から人類が歯の治療に用いてきた最大の理由です。しかし、ここ数年、多くの歯科医や技工士があまりの高値でストックするのも大変だし、患者さんに薦めるのもはばかられるという状況で、3Dによる削り出しの修復物へ移行しているようです。

医療用以外の資産としての金保有が某国の人々によって狂奔するあまり、バブル状態になっているのは報道にある通りです。この24金、つまり純金と他の貴金属を混ぜ合わせて作ったものが歯科用の金合金ですから、当然ながら、純金の相場の影響をもろに受けるわけです。

とはいえ、ゴールドの持つ素晴らしさは修復においても捨てがたいものがあります。当院では適材適所という考え方で開業以来、修復材料を選んでいますので今後も必要があって、患者さんがご希望いただければ金合金を使い続けることになると思います。そして、当然ながら、安心できる貴金属メーカーのものを購入して使っていくことも変えるつもりはありません。

治療費と言うのは殆どこの20年、上昇しておりません。しかし、物価高騰、原材料高騰、人件費高騰などのコストの上昇が止まらないために一般の他業界と同様に歯科医療の世界は構造不況ともいわれています。そんな中にあって、ご理解ある患者の皆様に支えられて診療を続けております。結局のところ、皆様の歯にとって最善の材料や治療法を考えるのが私たちの仕事ですから、物品販売と違って何個売ればいくら儲かるという方程式の仕事ではないことをあらためて痛感する今日この頃です。