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<院長のブログ>

 

 

<マイナンバーカードのご使用>

マイナンバーカードが使用できると言われてから、もう、だいぶ経ちます。

当院でもカード読み取り器とオンライン請求の設備を相当前に終えています。オンライン請求は義務である、設置しない医療機関にはペナルティを課す、再三の要請に従わない医院は医療機関取り消しの処分まである。と、厚労省をはじめ、行政担当局は政府の意向を受けて通達を出しました。それを読んだ医療機関は、それは大変と慌ててオンライン資格と設備工事を急いだのです。しかし、いまだに義務化は先延ばしされ、10月まではオンラインでの請求は猶予してあげるという「御上」の沙汰であります(笑)

そもそも、日本中で普及し、現在もまだ活躍中の保険証をマイナンバーカードに差し替えようという動きは、政府がなりすまし外国人の医療費食い逃げや保険証偽造による犯罪を取り締まるはずの理由でした。システムも幼稚で欠陥だらけのマイナンバーカードは、実際、私たちのところでも本人確認をすると、「この該当者は無効」などと平気で表示されているほどです。政府が肝いりで始めたなら、システム構築まで責任をもって、きちんとしたデジタルの情報伝達を確認してからでも導入は十分、遅くはなかったと思います。

そして、当初のカードシステムからは逸脱するような現政権の移民政策によって、個人を特定し、犯罪抑止に繋げるだとか銀行預金情報を紐付けして不正送金の抑止やマネーロンダリング防止をするんだという威勢の良い理由はどこへいったのでしょう?連日、起こる不正滞在外国人の犯罪やなりすまし、健康保険医療費の踏み倒しなど、真面目な日本の納税者の保険料や年金を転用する形になっています。これでは、当初のマイナンバーカードの趣旨からは大きく逸脱していますし、どんなに医療機関を締め付けて「カード使用率を上げろ」といったところで、あまり効果はないようですね。これに困った当局は、先日、郵送にて「マイナ保険証を使った頻度に応じて一時金をあげるよ、とアメ玉をしゃぶらせる作戦に切り替えました。

一体、どこに政策の眼目があるかもわからず、ただ、私たちは医療政策に振り回され続けて何十年でしょうか?そして、もっとも不利益を被っているのは真面目に保険料を納めている患者さんです。私たちは紙の保険証だろうが、マイナンバーカード保険証だろうが、同じように対処するだけなのです。あぶり出すと云っておきながら、今度は移民を受け入れるから現場のゴタゴタはそちらでよろしく!というご都合主義の行政にいつまでお付き合いさせられるのでしょうかね~。