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<院長のブログ>

<美辞麗句>

最近、治療に関してやたら「オーダーメイド」という言葉を耳にします。

人の身体は、一人一人全部、違います。遺伝的な相似形はあっても指紋が違うように異なるものです。それをあたかも最新・最先端ではすべて一つのスタンダードで解決できるような表現をする歯科医が多いのは困ったものだと感じます。科学的なアプローチというのは、多種多様な自然界の在り方をグループ化したり、共通項を探して特徴を情報として整理することで問題の解決に役立てて人類の幸福に繋げようとする学問です。ですから、違っていることを大前提にしながら、そこに類似する特徴や性質があれば治療の予後に参考にしようとするのが臨床の姿勢ではないでしょうか。

人の身体は昔も今も大して変わりはなく、生命維持機能を果たし続けています。そこに医療として技術や機器の開発恩恵を注ぎ、すこしでも患者さんの医療利益になれば良しとするのがあるべき形でしょう。SNSもけっこうなのですが、一体、何のために最新や最先端をうたって広告するのかわからない医師が増えているのは問題です。歯列矯正でも4~6本の天然歯を先ず、抜いてから残りの歯を並べていく矯正が今も主流だとか。骨格的な先天性のアンバランスがあるならいざ知らず、何も考慮せずにいきなり抜歯とは….. はたまた、マウスピース矯正なる最新?治療法に依れば、すべてのケースがマウスピースを入れているだけで解決するんだとか。歯を並べるだけの歯列矯正、噛み合わせはどうなるんでしょうか?

そして、「オーダーメイド治療」だとか「患者さま」など、美辞麗句を並べるSNS上の審美最先端歯科医たちが口にするこれらの言葉。日本語としておかしいです。人は一人一人違うのですから最初からオーダーメイドなんです。そして、「患者さま」ではなく「患者の○○さま」が正しい日本語ではないでしょうか?つまりは、ビジネスにしたいから丁寧にそう呼んでいるだけで、医療としての本質をできる限り提供しようとする姿勢にみえないのは私だけでしょうか(笑)