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<院長のブログ>

 

 

<芝刈りおじさん>

芝刈りおじさんにとって今年の夏は余りに過酷な状況です。

体温とほぼ同じか、へたをすればそれ以上に高音の中、ラウンドするのは命がけともいえる。しかし、ゴルファーの性なのか「酷暑の中、熱中症になるから」という周囲の声をよそにいそいそと出掛けてしまうのです。言い訳がましいセリフは「いや、アスファルトの都会と違って、木々も多くて木陰に入ると風も抜けるから、そんなに暑くないよ」というものです。

さて、この芝刈りは32歳の時、叔父に連れられていった茅ヶ崎の海岸沿いにある手作りリンクスコースがデビューでした。仕事柄、座りっぱなしの私にとってはアウトドアで白球を追う時間は、まるで高校野球児のようにのびのびするものでした。日頃のストレスも忘れて一日を歩きながら過ごせる絶好のレクリエーションでした。その後、腕前が上がるにつれて競技ゴルフなるものがあることを知り、興味が沸いてきたのです。もっとうまくなりたいという気持ちを練習に注ぐようになって千葉のコースの会員になりました。

一番、練習もラウンドもこの頃が熱心だった時期でしょうか、週一回はラウンド。ラウンド後には日暮れまでショット、パットの練習をして、いつも風呂場には最後の一人でした。努力は嘘をつかないもので、ハンディキャップは3になり、私の競技ゴルフは順調に見えました。しかし、純粋なスポーツとして社会の認知度がまだ低かった当時、周囲との人間関係が煩わしくなり、ついに会員権もすべて手放してフリーになりました。

そうするうち、世の中はネット時代になり、ゴルフラウンドの予約もネットで手軽に取れるようになりました。

ただ、自分への挑戦という意味で「オフィシャルハンディキャップ」だけは取得して、スポットで年に1~2回、オープン競技には出場するように心がけています。年々、落ちてくる飛距離との闘いですが、まだまだ諦めてはいません。あと10ヤード、15ヤードと飛距離を伸ばすことも大切なアマチュアゴルファーの夢です。

水分補給、糖分補給、ミネラル補給、蛋白補給などをしながら、日傘、帽子、氷嚢、など熱中症対策を万全にとりながら、今日もまた、芝刈りおじさんは酷暑のゴルフ場へ出掛けるのです。