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<院長のブログ>

(写真:当家伝来、安土桃山~江戸初期一両具足、高知県立歴史風俗博物館へ寄贈)

 

 

<お手本なき時代>

最近、時代が読めないとか、混沌としてきたという言葉をよく聞きます。

あらゆる分野で今までとは同じ考え方や手法が通じなくなっているというのです。貨幣価値が変わり、物価が高騰し、食糧事情にも暗雲が立ち込めているといいます。

たしかに日本人の主食である「米」が一般の国民からすれば手の届かないような価格になり、円安で日本のモノつくりは瀕死の状態になっています。しかし、政府は何の手も打たず

いまだにインバウンドに依存する観光立国なる愚策を推し進めようとしています。国民の不安を煽り、預貯金を投資へ吐き出させ、あげくに年金にまで手を付け、医療費を含む社会保障は

いずれパンクするのではないかと言われる危機的な状況です。

 

さて、そうはいっても私たちの日々の生活は続けなくてはなりませんし、働いて稼いだ収入からは否応なく納税させられる現実も変わらないのです。では、どうすればいいのか?

考え方を変えて、自衛していくしかなさそうですね。今のような政府では全く頼りになりませんし、現政権を構成する国会議員をみても期待できる人が誰もいないというのも現実です。

いままで日本人が幾多の困難を乗り越えて現在に繋げてきたのは、ひとりひとりの集団におけるルールやモラル、知恵というものが大きな支えでした。私たちの身体が健やかであれば多少の苦しさや貧しさも先人たちのように乗り越えられると思います。そして、お互いの知恵や助けというものを武器に乗り切ることが日本人にはできると信じています。身体が資本なのです。

だからこそ、「予防」なのではないでしょうか?

口は健康の入り口です。食べ物も口から入り、エネルギーになります。これからは何が最優先で大切なのかを突き付けられる時代になるといわれています。何を食べ、どう食べるか、そして、どう健康を維持するのかが今まで以上に重要な基本としてクローズアップされてくるはずです。

基本に立ち戻って、定期的な「ほんとうの」歯のクリーニングを受けてくださいませ。そして、歯のことで悩むのを少しでも減少させることこそ、からだ全体へのいたわりになります。AIやスマホが突然の停電で使えなくなったら?真っ暗な中で、ブラッシングを正しくできますか?フロスを歯間ブラシを使えますか?便利さを当たり前と思っていると、そんなことくらいでもできなくなって不安になりますよ。安心・安全は他人がくれるものではないのです。ご自分でその環境をつくっていくべきものです。

お手本なき時代。私たちが自分でじぶんのためにお手本をつくる時代がきているのではないでしょうか?